(香港市場のリポートを追加します。) [上海 11日 ロイター] - 上海総合指数 .SSEC 前営業日比 売買代金概算 大引け 5121.5925 15.5566高 9734.6億元(上海A株) 高値 5122.4566 安値 5050.7646 前場終値 5096.3725 9.6634安 5568.8億元(上海A株) 寄り付き 5101.4398 4.5961安 前営業日終値 5106.0359 7.4978安 10048.6億元(上海A株)
ハンセン指数 .HSI 大引け 26907.85 220.21高 1243.0億香港ドル 高値 26991.51 安値 26839.43 前場終値 26923.87 236.23高 715.5億香港ドル 寄り付き 26938.15 250.51高 前営業日終値 26687.64 301.88安 1441.3億香港ドル
11日の中国株式市場は高安まちまちで取引を終えた。上海株は反発した。中国政府 が新規の消費刺激策を打ち出した後、消費関連株が上昇した。銀行株は引き続き軟調だっ た。
上海総合指数 .SSEC の終値は15.5566ポイント(0.30%)高の5121. 5925。 大型株中心で深セン上場銘柄を含む滬深300指数 .CSI300 は2.522ポイント( 0.05%)安の5306.590。
中国国務院(内閣に相当・直属機関)は10日遅く、消費者金融市場の自由化を進め 、海外との電子商取引を支援する方針を示した。これを好感し、消費関連株 .CSI300CS とIT株 .CSI300IT が上昇した。 国務院はまた、地方政府や政府機関に対し、2015年予算の大半を使い切るよう指 示したが、市場はそれには無反応だった。
また中国財政省は10日、地方政府の1兆元(1612億ドル)の債務スワッププロ グラムを、さらに1兆元拡大することを承認したと発表。プログラムの上限はこれで2兆 元となる。 これにより貸し手である銀行の資産の質は改善する可能性があるが、銀行株<.CSI300 BI>は依然として軟調だった。MSCIが中国A株の新興国株式指数への採用を見送った ため、採用されれば最もその恩恵を受けるとみられていた銀行株の上値は重い。
中国銀行(BOC) 601988.SS は2.7%安。関係者3人が10日、明らかにした ところによると、同行浙江省支店の利益は目標を大幅に下回っているもよう。景気が冷え 込む中で不良債権が利益をむしばむのに伴い、銀行が直面する難題が浮き彫りになった。
香港株式市場も反発して取引を終了した。中東呼吸器症候群(MERS)感染が香港 にも広がったという懸念が後退したことを好感した。ただ、上海と香港の重複上場銘柄の 平均かい離幅を示す指数 .HSCAHPI は6年ぶりの高水準で推移。香港上場株は依然として 上海上場株より40%割安な水準で取引されていることを示している。
ハンセン指数 .HSI 終値は220.21ポイント(0.83%)高の26907.8 5。 ハンセン中国企業株指数(H株指数) .HSCE は126.58ポイント(0.93% )高の13743.25。
10日の午後の市場は、香港でもMERS感染者が出たといううわさからパニック売 りが出たが、香港衛生当局の管理官が今朝の報道陣向けブリーフィングで、香港では感染 者は出ていないと発表したことから、市場のムードは落ち着いた。 中投証券(香港)のアナリストは、パニックが収束しただけでなく、好調な欧米市場 も香港株の支えになると述べた。 それでも投資家の買い意欲は、今年後半の米利上げ観測と来週予定される香港議会の 行政長官選挙に関する採決によって抑えられている。同アナリストは「香港市場にとって 好材料は何も見当たらない」とも述べた。 香港メーンボード(東証1部に相当)で最も商いが活発だった銘柄は、CCTランド 0261.HK が7.3%高。SMIホールディングス 0198.HK が18.2%の大幅高。一方 、 中国電子商取引大手アリババ・グループ傘下の映画会社アリババ・ピクチャーズ・グ ループ 1060.HK が6.3%安となった。