Scott Murdoch Lewis Jackson
[シドニー 4日 ロイター] - 関係筋によると、カナダの資産運用会社ブルックフィールドはオーストラリアの電力大手オリジン・エナジーの買収から撤退する。
ブルックフィールドを中心とする企業連合は106億ドルでオリジンの買収を提案していたが、4日の最終投票で買収に賛成した株主は68.92%と、買収成立に必要な75%を下回った。
これに先立ち、オリジンの筆頭株主で豪最大の年金基金であるオーストラリアン・スーパーはブルックフィールドの買収案に反対する方針を示しており、買収案の否決は予想されていた。
ブルックフィールドは、グリーンエネルギーの導入加速に向けた政府の新計画を踏まえて、今後の対応を決定すると表明。
関係筋によると、ブルックフィールドは政府のグリーンエネルギー計画がオリジンの将来の業績に悪影響を及ぼすとみており、買収を再提案する意向はないという。