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日経平均は反発、米株高で半導体しっかり 円高は重し

発行済 2023-12-15 15:47
更新済 2023-12-15 15:55
© Reuters.  12月15日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比284円30銭高の3万2970円55銭と、反発して取引を終えた。写真は都内にある東京証券取引所で2020年10月撮影(
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Mayu Sakoda

[東京 15日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比284円30銭高の3万2970円55銭と、反発して取引を終えた。前日の米市場で金利低下・株高となった流れを引き継ぎ、指数寄与度の高い半導体関連株などが相場を押し上げた。買い一巡後は、為替のドル安/円高進行を背景に上げ幅を縮小する場面もあった。

日経平均は74円高と反発してスタートした後、じりじりと上値を伸ばし436円高の3万3122円33で高値を付けた。14日の米市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が2.6%高となった流れで半導体関連などのハイテク株が大幅上昇し、指数を押し上げた。

個別では、信越化学工業が5%超高、アドバンテストが3%超高。市場では、半導体関連株は為替の影響よりも「業績改善への期待が高く、追い風となっている」(大和証券の石戸谷厚子ストラテジスト)との声があった。

一方、ドルは朝方の142.20円台から午後には一時141.50円台まで下落し、日経平均の上値を抑えた。来週18―19日に日銀が開催する金融政策決定会合では政策修正は見送られるとの見方が優勢だが、「来年のマイナス金利の解除に向けて地ならしを進めるとみられる」(石戸谷氏)として、当面は円高基調が日本株全般の重しになるとの見方があった。

「ドル/円が安定し、各企業の為替対策の方向性がある程度明確になったら、日経平均は再び上昇基調になるだろう」との声も聞かれた。

TOPIXは0.47%高の2332.28ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.47%高の1200.01ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆9574億8600万円。FTSEの定期入れ替えに伴い、売買は大引け間際に膨らんだ。東証33業種では、値上がりは海運、鉄鋼、鉱業、非鉄金属など21業種で、値下がりは水産・農林、保険、銀行など12業種だった。

主力株では、半導体関連のほかソフトバンクグループ、ダイキン工業、ファナックも強かった。KDDI、レーザーテックは売られた。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.35%高の677.57ポイントとなり、反発。きょうグロース市場に新規上場した魁力屋は公開価格を30.14%上回る1822円で初値を形成し、1888円まで上値を伸ばした後、1680円で引けた。同じく新規上場のS&Jの初値は公開価格を2.34%下回る1289円で寄り付き、1192円で引けた。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが961銘柄(57%)、値下がりは666銘柄(40%)、変わらずは34銘柄(2%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 32970.55 +284.30 32760.56 32,732.66─33,122.33

TOPIX 2332.28 +10.93 2325.15 2,323.94─2,342.08

プライム市場指数 1200.01 +5.65 1195.98 1,195.92─1,205.01

スタンダード市場指数 1148.42 +4.79 1144.86 1,144.74─1,150.00

© Reuters.  12月15日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比284円30銭高の3万2970円55銭と、反発して取引を終えた。写真は都内にある東京証券取引所で2020年10月撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

グロース市場指数 858.35 +15.01 846.96 845.41─860.51

グロース250指数 677.57 +15.56 665.83 664.78─680.34

東証出来高(万株) 204405 東証売買代金(億円) 49574.86

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