[ベルリン 7日 ロイター] - ドイツ政府は、ロシア石油大手ロスネフチのドイツ事業について、国有化に向けた準備を進めている。政府関係者2人が7日、語った。
政府は、ロシアのウクライナ侵攻を受け、ベルリンにあるシュベット製油所の権益54.17%を含むロスネフチの保有資産を2022年9月に信託管理下に置いた。
信託管理措置は2度にわたり延長された。直近では23年9月に延長を決定。現行の措置は今年3月に期限を迎える。
関係筋によると、経済省は国有化の可能性を探っており、ロシアのロスネフチ・グループがこの件に関する公聴会に招致されている。国有化の是非は決定していないという。
政府は数カ月にわたり、ロスネフチによる保有権益の売却に期待してきた。シュベット製油所の規模はドイツで4番目に大きく、同製油所の将来を確保したい考えだ。
経済省関係者は「シュベット製油所に関し、われわれは正しい方向に進んでいる。ドイツ東部での雇用と供給を確保するために、必要なあらゆる措置を引き続き講じていく」と説明した。