(香港市場のリポート追加しました。) [上海 29日 ロイター] - 上海総合指数 .SSEC 前営業日比 売買代金概算 大引け 3038.1368 62.6191安 1694.0億元(上海A株) 高値 3068.2976 安値 3021.1570 前場終値 3043.8466 56.9093安 923.7億元(上海A株) 寄り付き 3055.2176 45.5383安 前営業日終値 3100.7559 8.4089高 1662.0億元(上海A株)
ハンセン指数 .HSI 大引け 20556.60 629.72安 840.3億香港ドル 高値 20579.22 安値 20368.12 前場終値 20426.73 759.59安 472.1億香港ドル 寄り付き 20579.22 607.10安 前営業日終値 21186.32 90.34高 690.6億香港ドル
29日の中国株式市場は反落して取引を終えた。世界経済の急激な減速懸念による海 外株式市場の下落に追随し、エネルギーとコモディティ関連株が下げを主導した。 依然として薄商い。上海市場の取引高は6月初旬のピーク時の5分の1程度。10月 1日から始まる中国の7日間にわたる国慶節の休暇を控え、全体的にリスクオフムードが 漂っている。1日には国家統計局が発表する9月の製造業購買担当者景気指数(PMI) とサービス業PMIの発表も控えている。 上海総合指数 .SSEC の終値は62.6191ポイント(2.02%)安の3038 .1368。 上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 .CSI300 は63.898ポイント(1.97%)安の3178.854。
華泰証券のアナリスト、Zhou Lin氏は「世界経済の健全性をめぐる懸念事項が山積し ている。欧州の景気回復もアジアもともにまだ弱い」と指摘。年内に実施が予想される米 利上げも、新興国市場から米国への資金還流を招く可能性があるとの見方を示した。「さ らに、中国は国慶節の休暇を控え、手控えムードが広がっている」とも述べた。 ほぼ全面安の展開。下落銘柄数が1992だったのに対して上昇銘柄はわずか421 にとどまった。 経済の低迷が原材料需要を減退させるとの懸念から、特にエネルギー株 .CSI300EN とコモディティ関連株 .CSI300MT が売り込まれた。
香港株式市場も大幅に反落して取引を終えた。世界経済の急減速懸念の高まりが大量 の売りを招き、特に資源株やコモディティ関連株が下落した。 ハンセン指数 .HSI の終値は629.72ポイント(2.97%)安の2万0556 .60と、2013年7月以来2年ぶりの安値水準で引けた。 ハンセン中国企業株指数(H株指数) .HSCE は281.76ポイント(2.96% )安の9230.50。
UOBケイヒアン(香港)のディレクター、Steven Leung氏は「投資家は中国経済の 急減速を懸念している。ただ最大のリスクは、世界全体のリセッションで、中国の問題だ けではない」と述べた。「日本をみても景気はよくないし、経済状況でいえば欧州もよく ない」と指摘。 このような弱気な見方は香港金融当局の見通しとも一致する。最近当局が発表した金 融・財政安定化レポートのなかで、「中国本土経済の減速懸念と米国の金利正常化をめぐ る不透明性は引き続き暗い影を落とす」と今年後半の香港株式市場に注意を促している。 主要セクターすべてが下落するなか、エネルギー関連株 .HSCIE が下げを主導。中国 石油化工(シノペック) 0386.HK 、中国石油天然ガス(ペトロチャイナ) 0857.HK 、中 国海洋石油(CNOOC) 0883.HK など香港に上場する中国の石油大手株はいずれも6 %超下落した。 景気の冷え込みが銅や鉄鋼、鉄など金属への需要を縮小させるとの懸念から、コモデ ィティ関連株 .HSCIM も大幅に下落した。