[ロンドン 15日 ロイター] - 英通信大手ボーダフォンは、15日に合意した同業スイスコムへのイタリア事業の売却と、昨年合意したスペイン事業の売却を受け、来年度から40億ユーロ(43億5000万ドル)の資本を返還し、配当を半減する。
2025会計年度以降、配当を1株当たり4.5セントに戻し、40億ユーロの資本を自社株買いを通じて返還する。レバレッジレンジは2.25─2.75倍に変更するという。
マルゲリータ・デラ・バレ最高経営責任者(CEO)は、イタリア事業の売却はボーダフォンの欧州事業再編の第3段階であり、最終段階だと説明。「当社の事業は今後、当社が優位にある成長市場で展開されることになり、欧州で予測可能な、より力強い成長を実現することができる」と語った。
ボーダフォンの株価は15日序盤の取引で4.3%高。
同社は既に香港の複合企業、長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス)傘下のスリーとの英携帯電話事業の統合も発表しており、同社の最大市場であるドイツ、他の小規模な欧州諸国、アフリカ地域、「ボーダフォン・ビジネス」事業に集中することになる。