💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

【どう見るこの相場】「確トラ」に「もしハリス」が激突の「もう一難」相場では足元重視の猛暑関連株にもう一つの夏相場を期待

発行済 2024-07-22 08:30
更新済 2024-07-22 08:35
© Reuters.  【どう見るこの相場】「確トラ」に「もしハリス」が激突の「もう一難」相場では足元重視の猛暑関連株にもう一つの夏相場を期待
JP225
-

[日本インタビュ新聞社] - ■予想可能性相場は意外とロングランとなる可能性も

 「一難去ってまた一難」である。前週7月第3週は散々であった。日経平均株価もダウ工業株30種平均(NYダウ)も、ともに今年最大の下げ幅などと乱高下し振り回された。日経平均株価もNYダウもともに4万円、4万ドルの史上最高値にいるのだから高値で強弱感が拮抗するのは当然の株価メカニズムではある。しかしこの乱高をもっとややこしくしているのが、「確トラ」となれば話は別となる。

 米国の大統領選挙は、6月27日に行われた第1回目のテレビ討論会でバイデン候補の選挙撤退論が強まり、トランプ前大統領の再選確率が、「仮トラ」から「ほぼトラ」に高まり、続く7月13日に発生したトランプ前大統領への銃撃事件でさらに「確トラ」にまで高まったとみられた。このためマーケットでは、早くも第2次トランプ政権を先取りする「トランプ・トレード」がスタートした。ただトランプ前大統領の政策スタンスは「ディール(取引)」中心で政策の一貫性については疑問符がつき第1次政権当時と同様の「トランプ・リスク」と背中合わせとなる懸念はつきまとう。

 実際に「確トラ」となっても、その大幅減税の継続が財政収支悪化につながるとして長期金利が上昇、低下を繰り返し、為替相場の円高・ドル安、円安・ドル高と乱高下した。また中国への高率関税を中心とした関税引き上げは、インフレ再燃の萌芽となるとともにバイデン政権の対中半導体輸出規制強化とともに、マーケットのコア銘柄の半導体株の株価を大きく下押した。さらにウクライナ・パレスチナの地政学リスクも、その和平提案は、さらに地政学リスクを増幅させる可能性を残しているとも指摘されている。

 この「確トラ」相場は、1週間で急激に株価的に織り込んだだけに、今週週明けからは「確トラ」に折り合いをつけリバウンド相場が発進するとの期待もあった。ところである。週明け22日早朝にバイデン大統領が、大統領選挙から撤退し後継にハリス副大統領を指名するというニュースが飛び込んできた。かねてトランプ前大統領は、ハリス副大統領が候補ならバイデン大統領より楽勝できると牽制していたその新大統領候補である。しかし「一寸先は闇」は政治の常識である。「もしハリス」となれが、「確トラ」シナリオは練り直しが必要となるに違いない。猛暑が続き日々、熱中症リスクに迫まられるなか、ご苦労なことに「一難去ってまた一難」、7月終盤相場は再び上に下に振り回されることを心配しなくてはならなくなる。

 そこで今週の当コラムでは、「確トラ」と「もしハリス」がせめぎ合うなか、その圏外に位置するカタリスト(株価材料)に注目してもう一つの夏相場を展望することにした。スクリーニングされたのは、猛暑関連株である。関東甲信地方は、前週18日に梅雨明けしたが、6月21日に梅雨入り以来、真夏日が続く猛暑に見舞われ、熱中症アラーム警報が相次ぎ発令され、熱中症患者の緊急搬送も続いている。この猛暑のプラス影響を受ける銘柄は、足元重視で「確トラ」と真逆で予測可能である。観測史上の過去最高気温となった昨年は、9月まで残暑が続き真夏日も過去最長となっており、この予想可能性相場は、意外とロングランとなるかもしれない。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます