(香港のリポートを追加しました) [上海 6日 ロイター] - 上海総合指数 .SSEC 前営業日比 売買代金概算 大引け 3361.8404 74.1299高 2840.0億元(上海A株) 高値 3362.9739 安値 3288.9330 前場終値 3310.2380 22.5275高 1530.4億元(上海A株) 寄り付き 3291.1947 3.4842高 前営業日終値 3287.7105 8.5477安 3267.4億元(上海A株)
ハンセン指数 .HSI 大引け 20980.81 207.91安 751.8億香港ドル 高値 21199.62 安値 20947.30 前場終値 20994.31 194.41安 437.1億香港ドル 寄り付き 21142.63 46.09安 前営業日終値 21188.72 138.40安 724.4億香港ドル
6日の中国株式市場は急反発して取引を終えた。中国政府が大株主による上場企業株 の売却禁止を新規則の公布まで継続すると国営メディアが報じたことを好感し、資源株な どが買われた。昨夏の株価急落の再現を避けるため、政府は対策を急いでいる。 上海総合指数 .SSEC の終値は74.1299ポイント(2.25%)高の3361 .8404。 上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 .CSI300 は61.029ポイント(1.75%)高の3539.808で引けた。 政府が昨年の株価急落時に導入した上場企業の大株主による株式売却を6カ月の禁止 措置は今月8日に失効する予定だが、中国証券監督管理委員会(CSRC、証監会)は新 規則を導入すると表明した。 上場企業の少なくとも30社が、支配株主あるいは幹部が今後6カ月か12カ月は市 場で持ち株を売却しないと表明したことも支援材料となった。 多くのトレーダーは、8日の株式売却解禁によって推定1兆2400億元(1902 億3000万ドル)の株が市場に供給される可能性があるとの懸念が、4日の相場急落の 原因とみていた。ただ、期間延長だけでは相場の下支えにつながらず、市場のボラティリ ティを長引かせるだけとの見方も一部にある。 常春籐資本(アイビー・キャピタル)のファンドマネジャー、Shen Weizheng氏は「 目の前に剣がぶら下がっているような一触即発の危険がつきまとっている」と述べ、真に 懸念すべきは中国経済が依然弱いことだと付け加えた。 財新/マークイットが発表した12月の中国サービス部門購買担当者景気指数(PM I)は50.2と、1年5カ月ぶりの低水準となり、中国経済が勢いを失っていることを 改めて示唆した。 中国市場は全面的に反発した。資源株 .CSI300MT やエネルギー株 .CSI300EN の買い が目立ち、5%超上昇した。
香港株式市場は続落して引けた。12月の経済指標が弱かったことを受け、ハンセン 指数は3カ月ぶり安値をつけ、中国企業株指数(H株指数)は2013年半ば以来の安値 付近となった。 ハンセン指数 .HSI の終値は207.91ポイント(0.98%)安の2万0980 .81。 ハンセン中国企業株指数(H株指数) .HSCE の終値は85.22ポイント(0.9 2%)安の9137.79。 日本経済新聞社とマークイットが発表した12月の香港全産業購買担当者景気指数( PMI)は46.4と前月の46.6から低下し、10カ月連続で節目となる50を下回 った。 中国本土市場の株価反発には反応薄だった。香港と隣接する広東省深セン市でH5N 6型の鳥インフルエンザウイルスに感染した女性が死亡し、香港当局が警報を出したこと が背景とみられる。 ただ、ハンセン指数の株価収益率(PER)は8.2倍、H株指数は6.8倍と低水 準で推移しており、アナリストの一部は売られ過ぎではないかとみている。
この日の香港市場は主要セクターがすべて軟調。素材株 .HSCIM は唯一、逆行高とな った。 売買が再開された中国の不動産開発最大手、万科企業の香港上場株 2202.HK は9% 安。同社は資産再編の可能性について、引き続き条件を交渉中だと発表した。