［１３日 ロイター］ -
（カッコ内は前営業日比）
ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン） .FTSE 終値 5960.97（＋31.73） 前営業日終値 5929.24（＋57.41）
クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト） .DAX 終値 9960.96（‐24.47） 前営業日終値 9985.43（＋160.36）
ＣＡＣ４０種平均指数（パリ） .FCHI 終値 4391.94（＋13.19） 前営業日終値 4378.75（＋66.01）
＜ロンドン株式市場＞ 続伸。中国の貿易統計発表を受けて市場心理が改善し、原油 と金属価格が上昇。石油・ガスや鉱業関連が値上がりした。 １２月の中国貿易統計は市場が予想していたほど落ち込みが激しくなかった。中国当 局が人民元を切り下げたことも影響したもようだ。輸出は近隣諸国と比べて好調だった。 エネルギー株はＦＴ１００種を９ポイント近く押し上げた。鉱業を含む資材部門は２ ポイント以上押し上げた。 アイルランドの製薬大手シャイアー SHP.L は３．８％上昇した。米バイオ医薬品バ クスアルタ BXLT.N を３２０億ドルで買収する計画について、当初試算より大幅にコスト を減らせるとした最高経営責任者（ＣＥＯ）の発言が買い材料となった。 一方、英スーパー第２位のセインズベリー SBRY.L は１．４％下落した。１月９日終 了の第３・四半期の業績は良かったものの、前日はスーパー部門全体が値上がりしており 、その期待に沿うほどの内容ではなかった。
＜欧州株式市場＞ 続伸。１次産品関連が買われ相場を下支えした。ただ米国の原油 在庫が増えて供給過剰懸念が高まったことで、終盤にかけては利益確定売りが出て株価は 上昇幅を圧縮した。 ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数 .FTEU3 は５．６４ポイント（０．４２％） 高の１３５４．８０で取引を終えた。 ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数 .STOXX50E は８．３６ポイント（０．２７％）高 の３０７３．０２だった。 株式市場は中国懸念で波乱の年明けとなり、ＦＴＳＥユーロファーストは４日続落し た後、１１日に３カ月ぶりの安値をつけた。この日も値動きは激しく、市場心理が不安定 であることを反映した。 こうした中、オランダの保険会社エイゴン AEGN.AS は９．７％上昇し、ＦＴＳＥユ ーロファースト３００種の中で最も大幅に伸びた。経営戦略を見直し、業績目標を公表し た。採算性を高め投資利益を増やすとしたことが好感された。 取引時間の早い段階で原油と金属価格が上昇し、１次産品関連の株が買われた。ＳＴ ＯＸＸ欧州６００鉱業株指数 .SXPP は０．８４％、ＳＴＯＸＸ欧州６００石油・ガス株 指数 .SXEP は１．５１％それぞれ上昇した。 中国税関総署が１３日発表した昨年１２月の貿易統計は、輸出が前年同月比１．４％ 減と市場予想の８％減と比べるとはるかに良かった。これを受けて市場心理が改善した。 中国人民銀行（中央銀行）は人民元の対ドル基準値を４営業日続けて据え置き、元安 がさらに進むのではないかとの不安が和らいだ。人民元は昨年８月から５％近く値下がり しており、投資家は為替相場がやや安定したことで安心したもようだ。 ＢＮＰパリバ・フォルティス・グローバル・マーケッツの調査部門責任者、フィリッ プ・ジゼル氏は「市場心理が好転する中、相場は安定・上昇しつつあるようだ。人民元は 下げ止まったが、あらゆる中国指標が注視されるだろう」とした上で「今後は企業決算に 注目が集まる。欧州企業の勢いはそれなりに強く、相場の追い風となるだろう」と分析し た。