[15日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 5804.10(‐114.13) 前営業日終値 5918.23(‐42.74)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9545.27(‐248.93) 前営業日終値 9794.20(‐166.76)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4210.16(‐102.73) 前営業日終値 4312.89(‐79.05)
<ロンドン株式市場> 続落。FT100種総合株価指数 .FTSE は、終値で201 2年11月以来の安値に落ち込んだ。1次産品の値下がりで関連株が売られた。 世界第2位の経済規模を誇り1次産品の主要な消費国でもある中国の経済に対する懸 念から原油や金属の価格が下落。原油価格は1バレル=30ドルを下回り、石油・ガス大 手の英BP BP.L や英・オランダ系のロイヤル・ダッチ・シェル RDSa.L が値を下げた。 英豪系資源大手BHPビリトン BLT.L は6.4%安。原油価格の見通しが弱含んで いることを理由に、米国のシェール関連資産の評価額を72億ドル引き下げるとしたこと が嫌気された。25年以上ぶりに配当を減額せざるを得ないのではないかとの懸念が強ま った。 同業の英アングロ・アメリカン AAL.L とスイスのグレンコア GLEN.L もそれぞれ1 1.5%と6.5%の下落となった。 一方、金価格の上昇に伴って英産金大手のランドゴールド・リソーシズ RRS.L は3 .7%上昇した。金は比較的安全な資産とされており、世界経済への懸念が強い状況で買 われる傾向がある。
<欧州株式市場> 大幅続落して取引を終えた。資源関連が売られ全体水準を押し下 げた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は37.26ポイント(2.79% )安の1297.10と2014年12月中旬以来の安値で取引を終えた。週間ベースで も3週連続で値下がりした。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は71.52ポイント(2.37%) 安の2952.48だった。 投資家は株が必要以上に売られているとみており、欧州中央銀行(ECB)がさらな る景気刺激策を講じることに期待している。 英豪系資源大手BHPビリトン BLT.L は6.4%下落しFTSEユーロファースト 300種の中で最も大幅に下落した。米シェール資産について72億ドルの評価損を計上 するとしたことが嫌気された。BHPビリトンが25年以上ぶりに初めてとなる減配に追 い込まれるのではないかとの見方が強まった。 資源株では、英豪系リオ・ティント RIO.L とスイスのグレンコア GLEN.L チリのア ントファガスタ ANTO.L も大きく値を下げた。野村証券はBHPビリトンを含む4社の目 標株価を引き下げた。STOXX欧州600鉱業株指数 .SXPP は6.32%低下した。 銅価格が今週6年半ぶりの安値を更新したことも相場の下押しした。 この日は、イランの原油輸出が増加するとの見方から、原油先物相場では北海ブレン トと米国産標準油種(WTI)がともに1バレル=30ドルを下回り、STOXX欧州6 00石油・ガス株指数 .SXEP は3.76%低下した。 LONTRADのマネジング・ディレクター、ゼグ・チョードリー氏は「原油安が相 場の重しとなっている。イランへの経済制裁が解除されると見込まれており、供給過剰が 進むと懸念が強まっている」と述べる。 一方、スイスの農業バイオ大手シンジェンタ SYNN.VX は1.8%高。中国化工集団 公司(ケムチャイナ)の買収に向けて協議を進めることが取締役会で決まったとする報道 が買い材料となった。