[25日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比) FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6012.81(+145.63) 前営業日終値 5867.18(‐95.13) クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9331.48(+163.68) 前営業日終値 9167.80(‐248.97) CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4248.45(+93.11) 前営業日終値 4155.34(‐83.08)
<ロンドン株式市場> 大幅反発し、FT100種総合株価指数 .FTSE は145. 63ポイント(2.48%)高の6012.81で取引を終えた。決算が好感された金融 大手ロイズ・バンキング・グループ LLOY.L や保険大手RSA RSA.L が買われ全体水準 を押し上げた。 ロイズ・バンキング・グループは13.6%上昇した。昨年の通期利益が増え、1株 につき0.5ペンスの特別配当を支払うと発表した。金融危機で経営危機に陥ったロイズ には2009年に公的資金が注入され、英国政府は一時ロイズ株の43%を保有していた 。現在の保有率は9%に下がっている。政府はさらに保有株売却を進める予定だったが、 最近の金融市場の混乱で延期を余儀なくされた。 金融サービスのハーグリーブズ・ランズダウンのシニアアナリスト、レイス・カラフ 氏は「今日の力強い値上がりでロイズ株は政府が採算をとれる価格に近い水準で推移して いる」とした上で、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票が金融市場を混乱 させるかもしれない時に、財務相が売却を再開することはないだろうと分析した。 FT350種銀行株指数 .FTNMX8350 は6.08%上昇し、4年超ぶりの大きな伸び となった。 RSAは10%近く上昇した。昨年の営業利益が43%増の5億2300万ポンド( 7億2833万ドル)となったことなどが好感された。
<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。英金融大手ロイズ・バンキング・グルー プ LLOY.L などの好調な企業決算が相場の追い風となった。 FTSEユーロファースト300種 .FTEU3 は25.44ポイント(2.02%)高 の1284.58で取引を終えた。世界経済の減速や欧州の銀行部門への懸念が重しとな っており、年初からみると依然約10%安の水準に落ち込んでいる。DJユーロSTOX X50種指数 .STOXX50E は57.18ポイント(2.03%)高の2877.42だっ た。 ロイズは13.6%高。特別配当を発表したほか、昨年の利益が増えたことが好感さ れた。 フランスの保険大手アクサ AXAF.PA も利益の増加が好感されて1.2%上昇した。 銀行と保険の主要銘柄がこの日の相場の上昇に最も貢献した。 ドイツの通信大手ドイツテレコム DTEGn.DE は2.1%上昇した。超高速ブロードバ ンド・ネットワークの拡張が追い風となり、第4・四半期決算はドイツ国内の業績が市場 予想を上回った。 一方、フランスの航空機部品メーカー、ゾディアック・エアロスペース ZODC.PA は 25.4%下落した。利益見通しを引き下げたことが嫌気された。 シティグループは今年の世界経済の成長見通しを引き下げたが、英国を除く欧州株の 投資判断は「オーバーウエート」に維持した。投資家向けのメモで「英国を除く欧州では 株式の方が国債よりも投資対象として魅力的だ」とした。一方、英国については「欧州連 合(EU)離脱への懸念が相場の重しとなる公算が大きい」とし、投資判断を引き続き「 アンダーウエート」とした。