[15日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6139.97(‐34.60) 前営業日終値 6174.57(+34.78)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9933.85(‐56.41) 前営業日終値 9990.26(+159.13)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4472.63(‐33.96) 前営業日終値 4506.59(+13.80)
<ロンドン株式市場> 反落した。日銀が軟調な経済見通しを示したことに加え、鉱 業株の値下がりも相場の重しとなった。 英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票に関する世論調査で、離脱支持派 が残留支持派を2ポイント上回ったことで市場心理が悪化したと指摘する投資家もいた。 日銀は金融政策の現状維持を決めるともに景気判断を引き下げた。1月の決定会合で はマイナス金利という大胆な策に打って出た。その際、日銀は必要な場合は金利をさらに 引き下げるとしていたが、今回の会合後の発表文にはその文言はなかった。 FXTMのリサーチアナリスト、ルクマン・オツヌガ氏は「世界経済の活性化に向け て各中銀が政策手段を使い果たしてしまったとの懸念は根強い。一方で中国懸念は定期的 に投資家のリスク志向を損ねている」と述べる。 中国は世界2位の経済規模を誇り、1次産品の主要消費国でもあることから、同国経 済の減速懸念が金属や原油の値下がりに繋がっている。 この日、資源大手アングロ・アメリカン AAL.L やBHPビリトン BLT.L などの鉱業 株は銅価格の値下がりに伴って売られた。チリの銅生産大手アントファガスタ ANTO.L は 4.5%下落した。最終配当の支払いを取りやめると発表したことが嫌気された。 一方、銀行大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS) RBS.L は1. 5%上昇した。ゴールドマン・サックスが投資判断を「ニュートラル」から「買い」に引 き上げたことが好感された。
<欧州株式市場> 反落して取引を終えた。日銀の景気判断引き下げが嫌気された。 1次産品関連の値下がりも目立った。 FTSEユーロファースト300種 .FTEU3 は15.02ポイント(1.11%)安 の1341.47で取引を終えた。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は24 .77ポイント(0.80%)安の3067.21だった。 朝方発表された2月の米小売売上高が軟調だったことで、世界最大の経済の先行き見 通しが弱含んだことも相場の重しとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が16日 に発表する声明は、今後の利上げに関する手がかりの有無が注目されそうだ。 日銀は資産買い入れプログラムの規模を現状維持とする一方で、景気判断を引き下げ た。物価目標の達成が難しくなる中でさらなる景気刺激策導入の可能性を示唆した。 15日は銅価格が下がり、STOXX欧州600鉱業株指数 .SXPP は4.74%低 下した。原油も値下がりし、STOXX欧州600石油・ガス株指数 .SXEP は1.81 %低下した。 英豪系資源大手のリオ・ティント RIO.L とチリの銅生産大手アントファガスタ