(内容を追加しました。) [ニューヨーク 28日 ロイター] - 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 17535.39 +19.66 +0.11 17526.08 17583.81 17493.03 .DJI 前営業日終値 17515.73 ナスダック総合 4766.79 -6.72 -0.14 4785.25 4787.39 4760.01 .IXIC 前営業日終値 4773.51 S&P総合500種 2037.05 +1.11 +0.05 2037.89 2042.67 2031.96 .SPX 前営業日終値 2035.94
米国株式市場はほぼ横ばいで終了した。弱い米経済指標を受けて早期利上げ観測が和らいだことが支援 材料となった半面、原油価格の下落に伴ってエネルギー株が売られた。
米商務省が28日発表した2月の個人消費支出は微増にとどまり、個人消費支出物価指数はマイナスに 転じた。このため米連邦準備理事会(FRB)は、労働市場の需給が急速に引き締まっていてもなお、利上 げに慎重な姿勢を維持するとの見方が広がった。 取引は方向感が乏しく、欧州市場が休場だった影響から出来高は低調だった。 S&P総合500種は、年初来で一時10%安となった局面から持ち直しているとはいえ、FRBの金 融政策や原油価格動向などをにらんで引き続き警戒姿勢を保っている投資家が多い。ウェリントン・シール ズのテクニカルアナリスト、フランク・グレッツ氏は「市場はまだ不透明な状況を抜け出していないと思う 」と指摘した。
29日はイエレンFRB議長の講演が予定されており、利上げ時期を探る手掛かりとして注目されそう だ。グリーンツリー・ブローカレッジ・サービシズのウォーレン・ウエスト社長は「議長の発言内容や考え に何か変化があるか見守ることになる。ただ、議長が市場を驚かすとは予想されていない」と話している。
S&Pのセクター別では一般消費財 .SPLRCD が0.51%、生活必需品 .SPLRCS が0.43%それぞ れ上昇した一方、公益 .SPLRCU は0.36%、エネルギー .SPNY は0.34%下落した。
ホテルチェーンのスターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイド HOT.N は2%上昇。中国の安 邦保険集団が率いるグループが買収提示額を引き上げ、スターウッドが既に合意しているマリオット・イン ターナショナル MAR.O からの買収案を上回った。 鶏卵生産・卸売のカルメイン・フーズ CALM.O は、四半期利益が予想を上回ったことを受け、8.8% 上げた。
石油・天然ガス生産のノーブル・エナジー NBL.N は8.2%安。イスラエルの沖合天然ガス田開発に 遅れが生じる恐れがあるとの見通しを示した。 インターネット・ラジオのパンドラ・メディア P.N は12.2%下落した。共同創業者のティム・ウ ェスターグレン氏を最高経営責任者(CEO)に再起用すると発表した。
ニューヨーク証券取引所の騰落銘柄数は上げ1738、下げ1287だった。 トムソン・ロイターのデータによると、米取引所の合計出来高は約51億株で、過去20営業日平均の 80億株を下回った。