SBIホールディングス株式会社（ティッカー：8473）の第1四半期決算は、売上高3,300億円、税引前利益510億円、当期利益380億円と好調なスタートを切った。一方、親会社株主に帰属する四半期純利益は210億円となり、経常外損益の悪化が響いた。
金融サービス、アセットマネジメント、暗号資産などの主力事業が過去最高の収益と税引前利益を達成した。SBIホールディングスはまた、デジタル資産への戦略的注力、東南アジアを中心とした国際展開、半導体分野への参入を強調した。
主要項目
- SBIホールディングスの第1四半期の連結売上高は3,300億円、税引前利益は510億円、純利益は380億円となった。
- 金融サービス事業、資産運用事業、暗号資産事業が過去最高の売上高と税引前利益を記録した。
- 所有者に帰属する利益は、経常外要因の影響を受け210億円となった。
- SBIホールディングスは、銀行事業の強化、共同運営店舗の拡大、次世代勘定システムの導入を進めている。
- SBIホールディングスの証券事業は、M&Aの強化や国際的なプレゼンス拡大に注力し、過去最高の売上高と利益を記録した。
- 排出権関連商品の上場も計画中で、東南アジアでの事業拡大に注力する。
- 日本の製造業を活性化させるため、半導体事業にも進出している。
会社の見通し
- SBIホールディングスは、銀行事業の収益力強化と共同運営店舗の拡大に注力している。
- 次世代勘定系システムの導入を進めている。
- 同社はM&Aビジネスを強化し、海外市場、特に東南アジアでのプレゼンスを拡大している。
- SBIホールディングスは、暗号通貨やセキュリティトークンなど、デジタル資産の領域で新たな金融商品を開発している。
- また、半導体事業にも積極的に取り組んでおり、日本における地域コミュニティの活性化を計画している。
弱気ハイライト
- 住信SBIネット銀行の株式売却やgumiの特別損失計上により、親会社株主に帰属する利益は前年同期比マイナスとなった。
- SBIインシュアランスグループは、経常収益が前年同期比でプラスとなったものの、一過性の要因により減益となった。
強気のハイライト
- 金融サービス事業、アセットマネジメント事業、クリプトアセット事業が過去最高の収益と税引前利益を達成。
- 証券事業は過去最高の収益・利益を達成。
- 外国株式からの収益が伸び、信用取引も過去最高を記録した。
- カンボジアの銀行子会社LY HOURとベトナムの銀行子会社TPBankは好調な利益を計上した。
ミス
- 非上場銘柄で利益を確保したものの、一部上場銘柄で評価損を計上した。
Q&Aハイライト
- 半導体ファウンドリー事業について、地域金融機関から前向きな評価を得た。
- SBIホールディングスは、半導体分野での提携を加速させるため、企業向けセミナーを開催する予定である。
- SBIホールディングス傘下の複数の企業が今後上場を果たし、同社の成長軌道に寄与することが期待される。
SBIホールディングスの決算説明会では、中核事業での大きな成果や新市場・新産業への戦略的進出など、成長と収益性への多面的なアプローチが明らかになった。いくつかの挫折はあったものの、同社の多様なポートフォリオと国際的な拡大計画は、将来の成功に向けた好位置につけている。
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