[20日 ロイター] - ゼネラル・エレクトリック(GE) (N:GE)傘下の米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した9月20日までの週の国内石油掘削リグ稼働数は、前週比14基減の719基だった。
世界最大の石油輸出国・サウジアラビアの石油施設が攻撃され、原油価格が7%超の価格上昇となったにもかかわらず、2017年5月以来の低水準にとどまり、5週連続の減少となった。前年同期の稼動数は866基。
米全体のリグ稼動数は、これまでの過去最長記録に並ぶ9カ月連続の減少。独立系の探査・生産会社は、生産増ではなく利益の伸びを重視して設備投資を縮小させており、生産の伸びが鈍化している。
米金融サービス会社コーエンによると、同社が調査する探査・生産(E&P)会社の今年の設備投資額は、前年比で5%減少する見通し。石油メジャーの投資が約16%増加する一方、独立系石油会社の投資は約11%減少する見込みという。
米国のシェールオイル産地での新規掘削リグ数は、年初から減少傾向にあるものの、生産量は増加が続いている。新規坑井を掘削するリグの生産性が、大半の産地で過去最高水準に達していることが一因だ。
米エネルギー情報局(EIA)は16日に発表した月間掘削生産性報告で、10月の国内主要生産地7カ所のシェールオイル生産量が日量7万4000バレル増の884万3000バレルと過去最高を更新するとの見通しを示した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20190922T232858+0000