[ソウル 16日 ロイター] - 韓国の金富謙首相は16日、新型コロナウイルス感染予防のための集会規制を強化する必要があるかもしれないとの考えを示した。当局はこの日、1536人の新規感染者が確認されたと発表した。
首相は、感染者が急増している首都圏外での混乱を避けるために、地方政府は集会人数規制を4人未満に統一するかとの質問に対して「感染者の増加が続けば、首都圏外でも午後6時以降の集会人数制限を余儀なくされる」と述べた。
国内の感染者累計は17万5046人、死者は2051人に達している。
7月7日以降、韓国では連日1000人以上の新規感染者が報告されており、14日には1615人と過去最多を更新していた。政府は、この傾向が8月中旬まで続くとみている。
それでも入院患者数や死者数の大幅な増加は見られず、15日時点で重症患者数は171人にとどまっている。死亡率は1.17%で、12月の前回ピーク時を大幅に下回っている。
ソウル市は政府に対し、医療機関の病床数を確保するため、症状の軽い感染者の自宅待機を認めるよう要請した。
京畿道は16日、治療規定を緩和し、50歳以下の成人に自宅療養を認めた。在宅療養の患者は、1日2回、専門の看護師による遠隔医療相談が受けられるほか、医師による遠隔診療も受診可能となっている。
少なくとも1回のワクチン接種を受けた人は人口の31.1%で、その多くが60歳以上または医療関係者。政府は9月までに少なくとも70%の接種を目標としている。