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今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇でドル下げ渋り

発行済 2016-11-11 08:14
更新済 2016-11-11 08:33
今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇でドル下げ渋り
10日のドル・円相場は、東京市場では104円97銭から105円96銭まで上昇。
欧米市場でドルは105円49銭から106円95銭まで一段高となり、106円81銭で取引を終えた。


本日11日のドル・円は、106円台で推移か。
トランプ米次期政権の経済政策への期待が高まっていること、米長期金利の上昇が続いていることから、日中の取引でドルは106円台を堅持する見込み。


市場関係者の間では、次期米大統領に選出されたドナルド・トランプ氏は財政拡張策を積極的に唱えるとの見方が広がっている。
トランプ政権誕生後に大規模な財政出動に踏み切った場合、インフレが加速するとの見方は少なくない。
債券市場では2%のインフレ目標の早期達成が意識されており、2017年に複数回の利上げが行われるとの思惑が浮上している。


ブラード米セントルイス地区連銀総裁は10日に講演を行い、「政策金利は異例な低さは継続」、「今から2019年末まで1回の利上げ予想を維持する」との見方を示した。
ただし、インフレ率が2%目標に到達する可能性が高まった場合、米連邦準備理事会(FRB)は利上げをすみやかに実行するとの見方は少なくない。


ただし、一部の市場関係者は、次期トランプ政権は金利引き上げを簡単に認めないと考えている。
トランプ政権がドル高を容認するとは思えないとの声も聞かれており、インフレ見通し、米金融政策、トランプ政権の経済政策、為替相場の4要素を巡って市場関係者の思惑は絶え間なく変化する状態がしばらく続くことになりそうだ。


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