[上海 16日 ロイター] - 中国政府は、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営するバイトダンスの主要子会社「北京字節跳動科技」の株式を取得し、取締役1人の枠を確保した。ニュースサイト「ザ・インフォメーション」が16日、企業の記録や関係筋の話として伝えた。
ザ・インフォメーションは中国の企業情報オンラインデータベース「天眼査」を基に、国有の3事業体が保有する「網投中文(北京)科技」に北京字節跳動科技が株式1%を売却したと報道。売却取引は4月30日付だという。
ザ・インフォメーションは取引内容に詳しい関係筋2人の話として、これにより中国政府は北京字節跳動科技の取締役1人を指名することが可能になったとも伝えた。
バイトダンスの複雑な企業構造のため、この取引では中国政府にティックトックの権益は渡っていないという。
バイトダンスはロイターに対し、この記事で言及されている中国子会社は自社の中国市場における動画・情報プラットフォームの一部に関係しているだけであり、国内法に基づいて運営するのに必要なライセンスの一部を保有していると説明した。