［２０日 ロイター］ - （カッコ内は前営業日比）
ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン） .FTSE 終値 6367.89（‐35.56） 前営業日終値 6403.45（‐122.84）
クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト） .DAX 終値 10432.19（‐249.96） 前営業日終値 10682.15（‐233.77）
ＣＡＣ４０種平均指数（パリ） .FCHI 終値 4783.55（‐100.55） 前営業日終値 4884.10（‐87.15）
＜ロンドン株式市場＞ ８営業日続落し、ＦＴ１００種総合株価指数 .FTSE が１月 以来の安値となる３５．５６ポイント（０．５６％）安の６３６７．８９で取引を終えた 。８営業日続落は２０１１年以来の長さ。先週に中国が人民元を切り下げて以降、値下が りが続いている。 前日発表の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）の議事要旨がハト派的な内容だったに もかかわらず株式相場は弱含んでおり、世界経済や物価上昇圧力の弱さに対する投資家の 懸念が強いことを示している。物価が伸び悩みは米国の利上げを遅らせている。 ＦＯＭＣの議事要旨公表でドルが下落し、銅や金が値上がりしたことから鉱業株は買 われた。鉱業株指数 .FTNMX1770 は２．５６％上昇した。同指数は人民元の切下げで２０ ０９年以来の安値まで低迷していた。 カザフスタンの銅生産カザフミス KAZ.L は１３．９％の急騰。カザフスタンはこの 日、通貨テンゲの相場を変動制に移行させると発表し、テンゲが大幅に下落した。カザフ ミスは営業コストの約４５％がテンゲ建てで、今後コスト費用が減るとみられる。同社は 上期決算で利益が半分以下に減ったと報告し、中間配当を支払わない意向を示した。
＜欧州株式市場＞ 続落して取引を終えた。世界的な経済低迷への懸念が重しとなっ た。 ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数 .FTEU3 は２９．２８ポイント（１．９４％ ）安の１４７７．３５で取引を終えた。ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数 .STOXX50E は ７６．３６ポイント（２．２３％）安の３３５３．４８だった。 ドイツ銀行のマネジングディレクター、ニック・ローソン氏は、欧州企業の業績見通 しについて「おそらく高すぎる」との見方を示した。中国経済への懸念が相場の重しとな ると指摘する者もいた。 シティグループ証券は２０１６年の世界経済の成長見通しを、これまでの３．３％か ら３．１％へと下方修正した。ユーロ圏や中国などについて判断を引き下げたとしている 。 バークリー・フューチャーズのアソシエートディレクター、 リチャード・ グリフィ ス氏は「中国への懸念が市場に最も大きな影響を与えている。現時点では、相場が少しで も反発した時に売るつもりだ」と述べる。 ドイツの主要な自動車メーカーは中国が大きな輸出先であり、同国のクセトラＤＡＸ 指数 .GDAXI は２．３４％下落。１月以来の安値をつけた。 ギリシャの主要株価指数 .ATG は３．５２％下落した。ギリシャは９月２０日に総選 挙を実施する予定だ。厳しい財政再建策を条件とする欧州連合（ＥＵ）などからの金融支 援プログラムに与党の急進左派連合（ＳＹＲＩＺＡ）は強く抵抗しており、チプラス首相 は早期の総選挙実施に踏み切り支持を固めたい意向だ。