[東京 10日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 19671.26 +28.52 寄り付き 19457.05 安値/高値 19457.05─19674.05
TOPIX .TOPX 終値 1589.48 -1.49 寄り付き 1575.72 安値/高値 1575.72─1590.23
東証出来高(万株) 206925 東証売買代金(億円) 23541.6
東京株式市場で日経平均は5日続伸となった。前日の米国株が大幅安となったことを受け 、朝方は軟調な滑り出しだったが、寄り付きの前日比185円安がきょうの最安値となっ た。直近の急ピッチな上昇の反動や短期的な過熱感が重荷となったが、後場に先物主導で 買われ、指数はプラスに転じた。TOPIXは5日ぶりの小反落だった。
東証1部売買代金は2.3兆円超となり、10月28日以来、約2週間ぶりの低水準 となった。ファーストリテイリング 9983.T など値がさ株が日中、強含む動きをみせたほ か、メガバンクもしっかり。前場に指数が下値の堅い展開となったことで買い戻しが入り 、日経平均は後場に切り返した。業種別では医薬品、精密機器の上げが顕著だった半面、 電気・ガス、パルプ・紙は軟調だった。
郵政3社はそろって反発。政府・与党が、ゆうちょ銀行 7182.T とかんぽ生命保険<7 181.T>の預入、契約限度額をいずれも引き上げる方向で調整に入ったと、ロイターが午後 に報じたことも好感された。「来年以降の政策に関する話題が相次いだことが相場全体の 支援材料となった」(ちばぎん証券顧問の安藤富士男氏)との声も出ている。
個別銘柄ではジャパンディスプレイ 6740.T が急伸。9日発表した2015年4―9 月期連結営業損益は105億円の黒字(前年同期は202億円の赤字)だった。米アップ ル AAPL.O や、中国スマートフォン(スマホ)向けの液晶出荷が堅調に推移したとの見方 から、買いが集まった。
10日午後に通期業績予想の上方修正を発表した大林組 1802.T は一段高。半面、船 井電機 6839.T が大幅安。9日、16年3月期の連結最終損益が95億円の赤字に転落す るとの見通しを発表し、嫌気された。
東証1部騰落数は、値上がり701銘柄に対し、値下がりが1090銘柄、変わらず が120銘柄だった。
(長田善行)