[深セン(中国) 31日 ロイター] - 中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は31日、2020年通期の純利益が前年比3.2%増の646億元(98億3000万ドル)になったと発表した。前年の5.6%増から鈍化した。
新型コロナウイルスによる混乱や米政府の禁輸措置対象になったことで、海外利益が減少したという。
ファーウェイの輪番会長の胡厚崑(ケン・フー)は、深セン本社で行われたイベントで、「2020年には成長率が鈍化し、楽ではなかった。米国の規制は、われわれの消費者向け事業、特に携帯電話事業に影響を与えた」と振り返った。
とはいえ、スマートフォンを含む消費者向け事業の売上高は前年比3.3%増の4829億元で、全体の半分以上を占めた。胡氏はスマートフォンの売上高の減少幅について明らかにしなかったが、スマートウオッチやラップトップパソコンなどの売上高が65%増加したことで相殺されたと述べた
第5世代(5G)移動通信システムのネットワーク機器を含む同社のキャリア事業の売上高は3026億元で、前年比で0.2%増にとどまった。
中国国内での売上高は15.4%増加したが、欧州・中東・アフリカは12.2%減、その他のアジア地域では8.7%減、米州は24.5%減だった。 OLJPTEC Reuters Japan Online Report Technology News 20210331T203909+0000