[20日 ロイター] - 米アップルは20日、自社開発プロセッサー「M1」を搭載したデスクトップパソコン「iMac(アイマック)」やタブレット端末「iPad Pro」を発表した。在宅勤務向け機能などを強化した。
また、紛失物を探すことができるトラッキング機能付きタグ「Airtags(エアタグ)」のほか、有料ポッドキャストサービスの開始も発表した。
価格はiMacが1299ドルから、Airtagsは29ドルで、4月30日に発売される。
発表内容がおおむね予想されていたことからサプライズはなく、この日のアップル株は1.3%下落した。
iMacは厚さ11.5ミリのフラットデザインで、パープルやグリーンなどキャンディーカラーの旧型iMacを思い起こさせる7色を展開。高品質の前面カメラとマイクを搭載した。新型コロナウイルス流行で、ビデオ通話向けカメラがiPhoneなどに劣るという声に対応した。
新型iPad Proはデスクトップと同じM1チップを採用し、モニター接続用ポートや高速通信規格5G機能も加えた。また、ソニーの「プレイステーション」やマイクロソフトの「Xbox」といったゲーム機のコントローラーも動作できるようにした。価格は799ドルからで、5月後半に発売される。
このほか有料ポッドキャストサービスは、音楽配信サービスのスポティファイと競合することになる。
レイモンド・ジェームズのアナリスト、クリス・カソ氏らはリサーチノートで、エアタグはワイヤレスヘッドフォン「AirPods(エアポッズ)」と同様、売上高が100億ドル規模に成長する可能性があると指摘した。
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