[上海 21日 ロイター] - 環境保護団体グリーンピースは21日、中国のIT(情報技術)大手によるクリーンエネルギー推進策について調査報告書を公表し、クラウドサービス企業のランキングで騰訊控股(テンセント)が1位だったと明らかにした。
インターネット企業は電力消費が大きい業種の一つで、中国のデータセンターは温暖化ガス排出量の多い石炭火力発電に大きく依存している。
報告書では、中国の大手クラウド、データセンター企業22社を対象に、再生可能エネルギーやエネルギー効率、情報開示などの取り組みについて分析した。
グリーンピースはテンセントについて、情報開示面の実績が良好なほか、再生可能エネルギーの調達を増やしたと評価した。詳細は不明。
テンセントは今年1月、排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」に向けて取り組む方針を示したが、目標達成時期は示していない。
2位は通信機器の華為技術(ファーウェイ)、3位はネット検索の百度(バイドゥ)だった。昨年の調査で1位だったアリババは4位に転落。グリーンピースによると、情報開示や再生可能エネルギーへの転換が不十分だったという。
アリババは声明で、環境に優しいデータセンターの構築にコミットしていると表明した。