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後場に注目すべき3つのポイント~ギャップアップスタート後は様子見ムードも

発行済 2019-03-29 12:40
更新済 2019-03-29 13:01
© Reuters.  後場に注目すべき3つのポイント~ギャップアップスタート後は様子見ムードも
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29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は3日ぶり反発、ギャップアップスタート後は様子見ムードも・ドル・円は伸び悩み、仲値にかけての買い一巡で・値上がり寄与トップは第一三共 (T:4568)、同2位はソフトバンクグループ (T:9984)■日経平均は3日ぶり反発、ギャップアップスタート後は様子見ムードも日経平均は3日ぶり反発。

199.17円高の21232.93円(出来高概算4億9000万株)で前場の取引を終えている。

28日の米株式市場でNYダウは91ドル高と反発。

米中の閣僚級協議が再開されたが、一部報道を受けて協議進展への期待が高まった。

また、長期金利の上昇を受けて金融株も買われた。

為替相場は1ドル=110円台後半と前日より円安方向に振れており、本日の日経平均は米株高や円安を好感し194円高からスタート。

寄り付き直後には一時21267.25円(233.49円高)まで上昇した。

上値では利益確定の売りが出て伸び悩む場面もあったが、中国などアジア株の堅調推移を受けて前引けにかけて強含んだ。

東証1部の値上がり銘柄は全体の5割強となっている。

個別では、第一三共 (T:4568)が急伸しストップ高。

英製薬大手とのがん治療薬での提携を発表している。

その他売買代金上位ではソフトバンクG (T:9984)や楽天 (T:4755)が堅調で、ZOZO (T:3092)やトヨタ自 (T:7203)は小幅に上昇。

楽天は出資先である米配車サービス大手リフトの新規株主公開(IPO)で公開価格が決定した。

安川電 (T:6506)やダイキン工 (T:6367)といった中国関連とされる銘柄も上げが目立った。

個別材料を手掛かりとした中小型株物色が活発で、ワイヤレスG (T:9419)やイマジカG (T:6879)が第一三共とともに上昇率上位に顔を出した。

一方、任天堂 (T:7974)、キーエンス (T:6861)、ファーストリテ (T:9983)、ソニー (T:6758)などが小安い。

SUBARU (T:7270)は2%超安と下げが目立った。

また、「MBO(経営陣が参加する買収)を実施しない方針」と報じられたワタベ (T:4696)などが東証1部下落率上位に顔を出した。

セクターでは、鉱業、医薬品、海運業などが上昇率上位で、その他も全般堅調。

電気・ガス業、鉄鋼、石油・石炭製品の3業種のみ下落した。

日経平均は前日に344円安と大幅続落していただけに、米株高や円安を受けて反発すると、朝方には上げ幅を233円高まで広げる場面があった。

ただ、寄り付き直後を高値に伸び悩む場面があり、ここまでの東証1部売買代金も概算で8500億円にとどまるなど、ギャップアップスタート後は積極的な売買が手控えられていることが窺える。

英国の欧州連合(EU)離脱を巡っては、英政府が離脱協定案を29日の議会下院で採決することを決めた。

メイ英首相は自身の辞任を約束し支持を求めるが、議会承認が得られるかはなお見通せない。

合意期待が高まっている米中協議についても、結果を見極めたいとの思惑が徐々に強まるだろう。

後場の日経平均はプラス圏でこう着感を強める可能性がある。

新興市場では週末とあって利益確定売りが出やすく、マザーズ指数は続落して前場の取引を終えた。

しかし、本日上場したWelby (T:4438)やエードット (T:7063)は買い殺到でまだ初値を付けておらず、前日上場の日本ホスピス (T:7061)などは大幅高となっている。

IPO銘柄を中心に個人投資家の物色意欲は引き続き旺盛だ。

■ドル・円は伸び悩み、仲値にかけての買い一巡で29日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。

日本株高で円売りが先行したが、仲値にかけての買い一巡後は失速した。

ドル・円は110円半ばで寄り付いた後、前日の米株高を受けた日本株の上昇で円売りが先行。

その後、仲値でドル需要が増大し、110円90銭付近に値を切り上げ111円に接近する場面もあった。

ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いで、目先の日本株高継続を見込んだ円売りに振れやすい。

ただ、午前中のドル買いは一巡。

また、111円に近づくほど売り圧力が強まるため、目先は上値の重さが意識されそうだ。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円55銭から110円93銭、ユーロ・円は124円13銭から124円56銭、ユーロ・ドルは1.1217ドルから1.1235ドルで推移している。

■後場のチェック銘柄・駅探 (T:3646)、第一三共 (T:4568)など、6銘柄がストップ高※一時ストップ高・安(気配値)を含みます・値上がり寄与トップは第一三共 (T:4568)、同2位はソフトバンクグループ (T:9984)■経済指標・要人発言【要人発言】・ブラード米セントルイス連銀総裁「現時点で利下げを考慮するのは時期尚早」「米経済は依然として良好、第2四半期以降は回復の見込み」【経済指標】・日・3月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く):前年比+1.1%(予想:+1.1%、2月:+1.1%)・日・2月有効求人倍率:1.63倍(予想:1.63倍、1月:1.63倍)・日・2月失業率:2.3%(予想:2.5%、1月:2.5%)・日・2月鉱工業生産速報値:前月比+1.3%(予想:+1.4%、1月:-3.4%)・豪・2月民間部門信用:前月比+0.3%(予想:+0.2%、1月:+0.2%)・16:00 独・2月小売売上高(前月比予想:-1.0%、1月:+3.3%)・16:00 英・3月全国住宅価格(前月比予想:0.0%、2月:-0.1%)・米中閣僚級貿易協議(北京、最終日)

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