[22日 ロイター] - 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は22日、新型コロナウイルスのデルタ株(インドで最初に見つかった変異株)が米国のコロナ対策に対する最大の脅威になっていると述べた。
ファウチ所長はデルタ株について「疑いなく感染力が強く、症状の深刻化につながっている」と指摘。ただ、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンと米モデルナ製ワクチンは変異株に対しても効果があるとし、「ツールは揃っている。利用して感染拡大を打ち負かそう」と語った。
連邦政府のデータによると、21日時点で全人口の45%強が完全にワクチン接種を済ませた。
デルタ株は4─5月にインドで猛威を振るい、多数の死者を出した。世界保健機関(WHO)の主任科学者ソミヤ・スワミナサン氏は18日、デルタ株が世界的に主流になりつつあるとの見方を示している。