[ブリュッセル 3日 ロイター] - 欧州委員会のミナ・アンドレエワ報道官は3日、英国が条件などで合意しないまま欧州連合(EU)を離脱する可能性は「極めて高い」との認識を示した。
ジョンソン英首相は2日、EU離脱延期をEU側に要請する可能性を排除し、議会が英「合意なき」EU離脱を阻止すれば、総選挙の実施を余儀なくされるとの考えを表明。議会が合意なき離脱阻止に動けば、ジョンソン首相は10月14日にも総選挙に踏み切る可能性がある。[nL3N25T2YH]
アンドレエワ報道官は「英国は10月31日付でEUを離脱するというのがわれわれの現実的な仮定だ」と述べた。現時点では合意なき離脱が最も現実化する可能性の高いシナリオとなっているかとの質問に対しては、「そうした可能性は極めて高くなっており、そのためにわれわれは合意なき離脱に備え準備を整えるよう最終的な呼び掛けを行っている」と述べた。
その上で「交渉された離脱合意に基づき英国がEUを離脱するのが最も望ましい結果となる」と語った。