💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

アルゼンチンペソ、公式・非公式レートの差が2015年以降最大に

発行済 2019-09-04 08:31
更新済 2019-09-04 08:36
アルゼンチンペソ、公式・非公式レートの差が2015年以降最大に

[ブエノスアイレス 3日 ロイター] - アルゼンチンペソの公式レートと非公式レートの差が、2015年以降で最も大きくなっている。政治的な混乱や資本規制導入で、投資家がペソに対する不安を強めているためだ。

政府は1日、企業によるドルの購入と海外への送金を制限することなどを盛り込んだ外貨取引規制の再導入を承認した。8月11日の大統領選予備選で野党候補が勝利してから下落に歯止めがかからなくなったペソを支える狙いがある。

実際ペソの公式レートは2日に小幅高となった後、3日には急騰した。ただ非公式取引では2日にペソが値下がりし、3日の反発もわずかだった。このためロイターの集計では、両者のかい離率が10%近くになった。これほど大きな差は、クリスティナ・フェルナンデス・キルチネル前大統領時代の資本規制下で見られて以来だ。

コンサルティング会社センテニアル・グループ・ラテンアメリカを率いる元国際通貨基金(IMF)西半球局長のクラウディオ・ルーザー氏は「資本規制が実施されると、たとえ小規模であっても、常に不安が生じて、並行する市場に向かう人々によってそれが反映される」と指摘。これは政府や通貨への不信感の表れだとの見方を示した。

非公式取引は街頭における両替などで、本来違法だが、アルゼンチンでは数十年前から存在しており、厳格な資本規制があった局面では特に取引が活発化した。現在のマクリ政権はこれまで自由な市場を尊重し、資本規制に反対の立場を取ってきたため、非公式取引は極めて影が薄くなっていた。

しかしある外為トレーダーによると、今回の資本規制を受け、足元では非公式取引を通じたドル需要がはっきりと上向いており、公式取引でドルを買って非公式取引で売却し、利益を得ようとする人が今後増えていく公算が大きいという。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます