[ロンドン 4日 ロイター] - 英国のジャビド財務相は4日、2020/21年度の歳出計画を公表し、教育や医療、警察など「国民にとり優先度の高い」分野の歳出を増やす方針を示す。同相の議会演説は1200GMT(日本時間午後9時)頃に予定されている。
ジョンソン首相は、過去10年ほどで最も野心的な歳出計画になると強調しているが、ジャビド財務相は、前政権の財政規律を順守する方針を示している。
財務相は先週、英デイリー・テレグラフ紙への寄稿で「英国民のここ10年の努力のおかげで、歳出に関する規則を破ることなく国民が優先する分野の歳出を拡大することができる。学校や病院、警察などの一部の主要部門の歳出を増やす」との考えを示した。
2010年には国内総生産(GDP)比約10%に達していた英国の財政赤字は、1%を若干上回る水準にまで縮小しており、政府の借り入れ余地は拡大している。