[バンコク 3日 ロイター] - 中国とタイを結ぶ873キロの高速鉄道の第1期区間工事が2023年に完成し、開通する見通しだ。タイ政府広報担当者が3日、記者団に明らかにした。
第1期工事はバンコクと中国東北部のナコンラチャシマ県の間の252キロの区間。タイ政府が報道陣に公開した動画によると、第1期の総建設費1790億バーツ(58億5000万ドル)はタイが負担し、中国はシステム設置と設計、車両調達に責任を負う。
広報担当者によると、第2期工事はタイのナコンラチャシマと、ラオスと国境を接するノンカイ県の区間となり、最終的には中国とつながる。鉄道の速度は最大時速250キロで、乗車券の価格は107─534バーツ(3.5─17.45ドル)になるという。
タイ国有鉄道総裁代理はロイターに対し、建設と入札の契約は年内に決定すると述べた。
高速鉄道計画は東南アジア全土に鉄道網を作る中国の計画の一環で、最終的には中国南西部の昆明とシンガポールを結ぼうとしている。しかし、16年にタイが中国からの高利子の融資を拒んだため、計画は遅れていた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20190904T045004+0000