[ベルリン 5日 ロイター] - ドイツのショルツ財務相は5日、テレビ番組とのインタビューで、自身の社会民主党(SPD)がメルケル政権との連立解消を決定すれば、それを尊重すると述べた。
SPDは支持率が低迷するなか、12月の党大会で新党首を選出し、メルケル氏のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との大連立政権に残るかどうかを決定する。SPDでは連立維持派のナーレス党首が欧州議会選挙の敗北を受けて6月に辞任して以降、党首不在となっている。
党首選の立候補者の中でショルツ氏の知名度は特に高い。同氏は連立維持派だが、党内には、党勢を立て直すために連立を解消し、下野すべきだとの声もある。
ショルツ氏はドイツ公共放送(ZDF)のトークショー番組で「(連立について)見直しが行われる。12月に党で決定し、私も含めて、その決定に誰もが従う必要がある」と語った。
ZDFの世論調査によると、SPD党員の52%は、2021年の期限まで連立を維持すべきだと考えている。一方、約45%は連立離脱派。SPDが連立を解消すれば、メルケル政権は議会で過半数を維持できなくなり、解散・総選挙の可能性が高まる。
SPDの党首選は4日にスタートした。17人の立候補は今後6週間、23地域の党大会に出席。10月26日に党員投票の結果が確定する。過半数を得る候補がいなければ、決選投票を行う。