[東京 11日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。米国石油協会(API)の週間統計で原油在庫が市場予想よりも大幅な減少となったことを受けて買いが先行している。
0053GMT(日本時間午前9時53分)時点で北海ブレント先物 (LCOc1)は0.43ドル(0.7%)高の1バレル=62.81ドル。米WTI原油先物は0.47ドル(0.8%)高の57.87ドル。
前日の取引では、トランプ米大統領によるボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)解任を受け、イラン産原油が市場に復活するとの思惑が広がり、原油相場は軟調となった。
ただ、APIが10日遅くに発表した週間統計で米国の原油とガソリンの在庫が減少したことを受けて原油先物は反発。9月6日までの1週間に米原油在庫は720万バレル減少し、4億2190万バレルとなった。アナリスト予想の270万バレル減を大きく上回る減少幅だった。
マッケナ・マクロのストラテジスト、グレッグ・マッケナ氏は、「米国は(イランに対する)態度をまだ変えてはおらず、サウジアラビアは在庫を逼迫させようと必死だ」と指摘。API統計で在庫が700万バレル超の大幅減となったことは注目に値すると述べた。