[シンガポール 18日 ロイター] - アジア時間の原油先物は続落。サウジアラビアのエネルギー相が月内に石油生産が回復するとの見通しを示したことを受けた前日の下げが続いている。
ただ、米政府当局者がサウジ石油施設への攻撃はイラン南西部から仕掛けられたとの見方を示したことから、市場は引き続き中東情勢の緊迫化を警戒している。
0005GMT(日本時間午前9時05分)現在、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.36ドル(0.6%)安の1バレル=64.19ドル。
米WTI原油先物 (CLc1)は0.43ドル(0.7%)安の58.91ドル。
BNPパリバのハリー・チリンギリアン氏はリポートで「サウジの供給システムの脆弱(ぜいじゃく)性や攻撃再発の可能性を踏まえ、市場は地政学リスクのプレミアムを原油価格に織り込むだろう」と指摘。「原油市場はこれまで、最近の中東情勢を楽観視してきたが、今後はそうはいかないだろう」との見方を示した。