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トランプ氏、バイデン氏調査でウクライナ大統領に圧力か 野党で弾劾論

発行済 2019-09-23 12:59
更新済 2019-09-23 13:06
トランプ氏、バイデン氏調査でウクライナ大統領に圧力か 野党で弾劾論

[ワシントン 22日 ロイター] - トランプ米大統領が、来年の大統領選挙の民主党有力候補と目されているバイデン前副大統領の息子の調査をウクライナのゼレンスキー大統領に繰り返し要請したとされる問題で、米下院情報委員会のシフ委員長(民主党)は22日、バイデン氏周辺の調査でトランプ大統領がゼレンスキー大統領に圧力をかけたことが調査で明らかになれば、議会としては大統領弾劾以外に選択肢はないとの見解を示した。

問題となっているのは、7月25日の米・ウクライナ首脳の電話会談。20日の各種メディア報道によると、トランプ氏は、ゼレンスキー氏に対し、バイデン氏が副大統領当時、ウクライナに対し、同国の検事総長の解任を要求したとされる問題の調査を繰り返し要請した。この検事総長は、バイデン氏の息子が役員を務めていたウクライナのガス会社を捜査していた。トランプ氏は、調査に関し、自身の顧問弁護士であるジュリアーニ元ニューヨーク市長と話しあうよう求めたという。

シフ委員長は、これまで大統領弾劾には後ろ向きだったが、22日のCNNの番組で「もし大統領が、大統領選の対立候補を貶めるために、外国の首脳を違法なことをさせようと威嚇したのなら、それ(弾劾)が唯一の対処法となる」と述べた。

他の民主党議員からも、党指導部に弾劾手続きに即入るよう求める声があがっているが、ペロシ下院院内総務は弾劾手続きに否定的な姿勢を示している。

バイデン氏は、ウクライナの検事総長の解任を要求したことは確認したものの、息子を守ることが目的ではないと説明。その検事総長は主要な汚職事件をきちんと追及せず、米政権だけでなく欧州連合(EU)、その他の国際機関が解任を求めていたと指摘した。

トランプ大統領は22日、記者団に対し、ゼレンスキー大統領との電話会談は素晴らしかったと述べ、ジュリアーニ氏が議会で証言してもかまわない、との認識を示した。

トランプ氏は「バイデン氏を傷つけようとはしていないが、かれは非常に不誠実なことを働いた」と記者団に語った。

ポンペオ米国務長官は22日、「もしバイデン氏が副大統領時代に不適切な振る舞いをしたのなら、もし息子を守ろうとしてウクライナ大統領に干渉したのなら、それはある意味で不正だ。それを究明する必要があると思う」とABCの番組で述べた。

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