[香港 10日 ロイター] - 香港では10日、新たな抗議活動の準備が進められる一方、ショッピングモールは標的とされることを避けるために終業時間を繰り上げ、地下鉄は終電を3時間早めることを予定している。
香港の小売り部門は過去4カ月間抗議活動の影響で深刻な打撃を受けている。香港経済は10年ぶりのリセッション入りが懸念されている。
米アップル (O:AAPL)は9日、香港でデモ隊が警察の動きを把握するために使用してきたアプリを自社のアプリ配信サービス「アップストア」から削除した。
10日の抗議活動では、きょう「建国記念日」を迎えた台湾への支持、警察の暴力に対する抗議などを訴える予定で、警察との衝突で負傷した若者との連帯を示すために眼帯をつける参加者もいるもよう。
台湾の蔡英文総統はこの日の演説で、中国が主張する「一国二制度」による台湾統一を拒絶。すでに導入されている香港は「無秩序状態に直面している」と指摘した。
香港の抗議活動はティファニーやスポーツブランドのヴァンズなどが広告を取り下げるなど、世界的な企業に影響を及ぼしている。
スポーツの分野では、米プロバスケットボール(NBA)のヒューストン・ロケッツのゼネラルマネジャー(GM)がツイッターに香港の抗議活動を支持する投稿をしたことを受け、週内に中国で行われる試合の放映が取りやめとなった。