[ワシントン 14日 ロイター] - 米国家安全保障会議(NSC)の元欧州・ロシア担当首席顧問、フィオナ・ヒル氏が14日、ウクライナ疑惑を巡る大統領弾劾調査を進める下院情報特別委員会で、非公開証言に応じた。
証言では、マーシャ・ヨバノビッチ前駐ウクライナ大使が今年5月に突然解任された問題が焦点となる可能性がある。議会に現れたヒル氏は、無言で記者団の前を通り過ぎた。
ヨバノビッチ氏は11日、下院委員会で証言し、トランプ氏の弁護士であるジュリアーニ・元ニューヨーク市長から個人攻撃を受けた後、「根拠のない虚偽の主張」に基づいて解任されたと述べた。
ウクライナ疑惑では、トランプ大統領が7月25日に行われたウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談で、米大統領選の再選を視野に、民主党の有力候補であるバイデン前副大統領とその息子の調査を求めて、圧力をかけたかどうかが焦点になっている。
英国出身のヒル氏は7月25日の少し前にNSCの職を退いたが、8月まで給与の支払いを受けていた。
これとは別に、弾劾調査に対応するトランプ氏の法務チームに新たに加わることが前週発表されていた元共和党議員のトレイ・ゴウディ氏が、少なくとも当面はメンバーにならないことになった。トランプ氏の弁護士、ジェイ・セクロウ氏が明らかにした。