[ワシントン 21日 ロイター] - 米民主党は21日、北米自由貿易協定(NAFTA)の後継となる新協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」について、トランプ政権との意見の対立が一部解消されたとし、年内の批准は可能だとの見解を示した。
民主党のペロシ下院議長はライトハイザー通商代表部(USTR)代表や下院歳入委員会のニール委員長(民主党)と1時間以上にわたって会談。記者団に対し「見解の差が縮まりつつある」と述べた。
同議長のスポークスマンは「USTRが米国の労働者のために合意事項を執行可能にすれば、USMCAに関する合意は可能だ」と述べた。
USMCAを巡っては、米国の雇用が保護されないとの懸念が労働組合から出ている。
トランプ大統領はUSMCAの批准を優先課題に掲げており、民主党が審議を遅らせていると繰り返し批判している。
ニール委員長は「執行を含め、5つ(の問題)のうち少なくとも3つの問題について大幅な進展があった」とし、引き続き年内の批准を目指す考えを示した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20191121T230122+0000