[8日 ロイター] - 2020年の米大統領選で民主党候補指名を目指すバイデン前副大統領の選対陣営は8日、トランプ大統領への新たな攻撃を展開し、サウジアラビアとの関係見直しを提唱するとともに、北朝鮮が行ったとみられる兵器実験はトランプ氏に対する「非難」だと指摘した。
トランプ政権とサウジの友好的な関係を巡っては、最近起きた米軍基地での銃撃の容疑者がサウジ空軍少尉だったことや、昨年のジャマル・カショギ氏殺害事件などを受け、厳しい視線が注がれている。
バイデン陣営の広報担当者はロイターに宛てた電子メールで、トランプ政権はサウジが「処罰を受けずに世界中で自由に振る舞うことを容認」していると批判。来年の大統領選でバイデン氏が勝利した場合、「米国の価値と優先事項に完全に沿うよう、サウジとの関係を見直す」とした。
また、北朝鮮が8日に東倉里の西海衛星発射場で行った実験は「トランプ氏に対する明確な非難」で、「トランプ氏がテレビ向けに演出したサミットがほとんど何も達成しなかった一方、北朝鮮が危険な能力を拡大し続けている」ことを示していると指摘した。
トランプ陣営はコメント要請に応じていない。