[アンカラ 10日 ロイター] - トルコのチャブシオール外相は10日、シリア北部の危機を踏まえると、2016年に欧州連合(EU)と締結した移民流入抑制に関する合意は内容の更新が必要と指摘した。
トルコ国営アナドル通信とのインタビューで述べた。
シリア北部では、アサド政権軍と、トルコが支援する反体制派との戦闘が激化。前月、アサド政権軍の空爆でトルコ軍兵士が死亡したことを受け、トルコは難民の越境を容認したため、大量の難民がトルコとギリシャ国境に押し寄せている。
2016年の合意では、トルコが移民の欧州流入を防ぐ代わりにEUがトルコに資金援助をするほか、トルコのEU加盟交渉を加速することなどが盛り込まれている。
チャブシオール外相は、EUのビザ自由化や関税同盟入りが難民問題の解決に寄与すると指摘した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200310T102427+0000