[ワシントン 10日 ロイター] - 米連邦控訴裁判所(高裁)は10日、ロシアによる2016年の米大統領選干渉疑惑を捜査したモラー元特別検察官の報告書を巡り、司法省に対し、民主党が主導する議会委員会に公表されていない部分を開示するよう求める判断を下した。トランプ政権にとって痛手となる。
控訴裁は、大陪審の機密情報など編集された部分の開示を求める下院司法委員会の召喚状に従うよう、政権に命じた昨年10月25日の地裁の決定を支持した。
司法省の報道官は「控訴裁の判断について精査している」と述べた。同省は同じ控訴裁に10日の判断の再考を求めるか、最高裁に上告することが可能。
モラー氏は22カ月にわたったロシア疑惑捜査の報告書を昨年3月22日にバー司法長官に提出。バー長官は同年4月に一部を編集し、448ページに及ぶ報告書を公表した。