[モスクワ 22日 ロイター] - ロシアのノバク・エネルギー相は22日、世界の石油需要は新型コロナウイルス危機により、最大で需要全体の約3分の1に当たる日量3000万バレル減少していると述べた。また世界的な協調減産が5月1日から実施されるまで不安定な市場が続くとの見解を示した。
ノバク氏は議員とのオンライン会議で「今はおそらく世界の石油需要の減少が最も激しい段階だ。さまざまな推計によると、石油需要の減少は現時点で日量2000万─3000万バレルに達している」と指摘。「(石油需要の減少は)今が最も深刻だが、恒久的なものではない。(新型コロナに関連する)制限措置が解除されれば、石油需要が高まり、石油市場は安定するだろう」と述べた。
米WTI原油先物5月限 (CLc1)が20日に史上初のマイナス圏に陥ったことについては、貯蔵スペースの不足に加え、投機的な動きによるものとの見方を示した。