[東京 23日 ロイター] - アジア時間23日の原油先物市場は大幅続伸。新型コロナウイルス感染拡大による燃料需要の急減に対応するため、産油国に減産の兆候がみられることを受けた。
アナリストは世界的な石油貯蔵施設不足を背景に上昇は一時的なものにとどまる可能性があると指摘しているものの、投資家が世界経済の耐性を再評価したことが価格上昇につながった。
北海ブレント先物 (LCOc1)は0506GMT(日本時間午後2時06分)現在、0.99ドル(15%)高の1バレル=21.36ドル。22日には5%超上昇していた。
米WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物 (CLc1)は0.98ドル(7%超)上昇し14.76ドル。22日は20%上昇した。
ただ、ナショナル・オーストラリア銀行のコモディティー調査部門幹部は「在庫が大幅に積み上がっている限り、原油価格が安定的に上昇するのは困難だろう」との見方を示した。
米オクラホマ州のエネルギー当局は22日、石油会社が鉱区のリース契約を失うことなく生産を一時停止できる緊急措置を発表。原油価格の急落で打撃を受けている生産者にとって朗報となった。
石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」が合意した日量970万バレルの減産は5月1日から実施される。アナリストらは、需要の低下に応じて減産が拡大される可能性があると指摘している。
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