[東京 21日 ロイター] - アジア時間の原油先物は3月以来の高値。新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念は根強いものの、米原油在庫の減少を受けて供給過剰に対する懸念が後退している。
0550GMT(日本時間午後2時50分)現在、北海ブレント原油先物 (LCOc1)は0.62ドル(1.7%)高の1バレル=36.37ドル。
WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物 (CLc1)は0.61ドル(1.8%)高の34.10ドル。
ともに3月11日以来の高値を付けた。
米エネルギー情報局(EIA)が発表した前週の原油在庫
キャピタル・エコノミクスはリポートで「WTIの貯蔵余力に対する圧力が低下していることは強材料だが、在庫の減少は需要の回復よりも供給面の要因によるところが大きい」と指摘した。
市場では、石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」が減産合意を順守していることを示す調査結果が、相場の支援材料となっている。
ただ、新型コロナの流行を受けて世界最大の原油消費国である米国などで経済活動が停滞しており、原油価格は大きく値上がりする展開にはなっていない。
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