[東京 8日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。米原油在庫の増加や、2020年の米原油生産が予想ほど減少しないとの見通しを受け、供給過剰を巡る懸念が高まっている。
0019GMT(日本時間午前9時19分)時点で、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.13ドル(0.3%)安の1バレル=42.95ドル。米WTI原油先物 (CLc1)は0.10ドル(0.3%)安の1バレル=40.52ドル。
原油価格は前日、ほぼ変わらずで終了。過去2週間にわたって狭いレンジで推移している。新型コロナウイルスの感染拡大を巡る懸念が、燃料需要回復への期待感を圧迫している。
米石油協会(API)が7日公表した週間在庫統計によると、3日までの1週間の国内原油在庫は、前週比205万バレル増加した。アナリストは310万バレル減を見込んでいた。
米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)は7日、今年の米国の原油生産は日量60万バレル減の1163万バレルになるとの見通しを示し、予想される減少幅は従来予想の日量67万バレルよりも小幅にとどまるとした。