[ブラジリア 27日 ロイター] - 新型コロナウイルス感染からの回復を宣言したブラジルのボルソナロ大統領が27日、公の場でマスクをはずし、当地で支持者らに挨拶した。
大統領は今月、新型コロナ検査で陽性となり、官邸で隔離状態にあった。その後の25日、最新の検査で陰性になったと発表した。
大統領は27日、「まったく問題はなかった。基礎疾患のある人や高齢者にとっては、何でも危険となり得る」と語った。
ブラジルは米国に次いで世界で2番目に感染が深刻だが、ボルソナロ大統領はCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)で死者が増加しているにもかかわらず感染抑制対策をほとんど取っていないとして批判を受けている。
大統領は官邸外で支持者らと面会した際、当初はマスクをはずせば「明日の新聞の一面を飾ることになる」として着用の意向を示していた。しかし、支持者らが写真撮影のためマスクをはずすよう依頼したのに応じる形で、結局短時間はずしたという。