[6日 ロイター] - 米カリフォルニア州各地で山火事が多発し、多くの住民が避難を余儀なくされている。過去3週間に相次いで発生した山火事で、これまでに8人が死亡、約3300軒の建物が焼失する事態となっている。
カリフォルニア州森林保護防火局(CalFire)によると、6日午後の時点で鎮火した箇所はなく、消防士約1万5000人が州内20カ所以上で消火に当たっている。
特にフレズノ郡、サンバーナーディーノ郡、サンディエゴ郡で大規模な火災が発生しており、今後の「危機的な猛暑」に備えて増員して対応にあたる考えという。
米西部は週末にかけて広い範囲で熱波に覆われ、カリフォルニア州の多くの地点で気温が観測史上最高を記録。国立気象局によると、ロサンゼルス郡の6日午後の気温は過去最高の摂氏49度に達した。
州当局は、送電網への過負荷による停電を避けるため、住民に対し、再三にわたって節電への協力を呼びかけている。同州の電力会社サザン・カリフォルニア・エジソン (A:SCE_pe)は、6日に計画停電を実施する可能性があると警告した。