[北京 15日 ロイター] - 中国政府系の中国旅行研究院によると、今年の同国の国内観光収入は、新型コロナウイルスの流行を背景に52%減の2兆7600億元(3940億ドル)となる見通し。
今年の国内旅行者の数は43%減の34億3000万人と見込まれている。14日の報告書で明らかにした。
中国では経済活動がおおむね再開し、航空輸送能力も新型コロナ危機前の90%以上に回復している。
ただ政府統計によると、今年上半期の国内旅行者は前年比62%減の11億7000万人、観光収入は77%急減した。
中国旅行研究院は「今年下半期の観光産業については比較的楽観している」と述べた。
上海の旅行会社の幹部は、新型コロナで大打撃を受けたと指摘。「他の省への旅行規制が7月中旬に解除されるまで、半年間にわたって基本的に業務が凍結状態にあった」と述べた。
報告書によると、中小都市が人気の観光スポットとなり、国内観光収入への寄与度が増えたという。