⏳ 後数時間!最大60%引きでお得 InvestingPro特別セールを請求する

今年の原油需要予想再び引き下げ、年末にかけ回復失速へ=IEA

発行済 2020-09-15 17:58
更新済 2020-09-15 19:45
© Reuters. 今年の原油需要予想再び引き下げ、年末にかけ回復失速へ=IEA

[ロンドン 15日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は15日公表した月報で、2020年の原油需要予想を引き下げた。2カ月連続の下方修正で、新型コロナウイルスで打撃を受けた景気の回復見通しが不透明なことが理由。

最新の予想は日量9170万バレル。前月の予想から20万バレル引き下げた。

月報は「原油需要の回復はほぼ一巡し、2020年後半はかなり失速すると予想する。景気が減速局面から完全に反転するには何カ月もかかる。加えて、すでに欧州で起こっている感染第2波で、再び移動が規制される可能性がある」と指摘した。

多くの国で感染が再び拡大し、感染防止のための規制(ロックダウン)が導入され、航空セクターは依然厳しい状況にあることが原油需要に打撃を与えているとしている。

主要国に比べてロックダウンの解除が早く、世界需要の押し上げに寄与している中国は力強い回復を継続、一方で感染拡大が深刻なインドは4月以降、最大の需要押し下げ要因となっているという。

原油生産が増加する一方で需要の見通しは悪化しているということは、世界中でロックダウンが実施された時期に積みあがった原油在庫の減少ペースが落ちることを意味すると指摘した。

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの主要産油国が減産を縮小したため、8月の世界原油供給は日量110万バレル増加した。

一方、ハリケーン襲来で石油関連施設が操業停止した米国の生産は日量40万バレル減少した。

<OECD諸国の原油在庫、7月は過去最高>

IEAによると、先進国の原油在庫は7月に過去最高となった。

「3カ月にわたる在庫減少が6月に終わり、積み増しに転じた。経済協力開発機構(OECD)諸国の在庫は7月は32億2500万バレルと過去最高水準となった」としている。

IEAは、今年後半の在庫取り崩し量を前月の予想から約100万バレル引き下げ日量約340万バレルとした。

© Reuters. 今年の原油需要予想再び引き下げ、年末にかけ回復失速へ=IEA

ただ8月の暫定データによると、商用原油在庫は米国、欧州、日本で減少。洋上タンクの備蓄量は5990万バレル減少し1億6840万バレルとなった。

それでもIEAは「暫定データによると9月は在庫量が上昇するとみられる」と指摘した。

*内容を追加しました。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます