[ウェリントン 16日 ロイター] - ニュージーランド財務省は16日、短期的な経済見通しを上方修正した。新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するためのロックダウン(封鎖措置)による影響からの回復ペースが加速すると予想している。
4─6月の国内総生産(GDP)は16%減と、5月発表の予算で示した23.5%減よりも小幅な落ち込みにとどまる見通しという。
2021年6月までの1年間の財政収支は232億9000万ニュージーランドドル(NZドル)の赤字を見込んでおり、予算で示された282億9300万NZドルの赤字よりも小幅となる。
2020年の債務の対GDP比は6月末時点で27.6%となる見通し。予算では30.2%と予想していた。
ただ、債務の対GDP比率は今後約56%に達する見通しで、世界的に新型コロナの感染拡大が続く中、長期的な景気回復は緩やかになるとみられる。
ロバートソン財務相は21─22年の成長率について、平均でプラス4.2%になる見込みだと述べた。
政府が導入した給与補助などのプログラムにより、失業率は7.8%でピークを打つ見通しという。予算では9.8%に達すると見込まれていた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200916T022914+0000