[シドニー 2日 ロイター] - 中国は、オーストラリアによる同国産大麦への輸入関税撤廃要請を拒否した。事情に詳しい関係者2人がロイターに明らかにした。
中国は今年5月、豪州産大麦の価格が不当に安いとして、合計80.5%の不当補助金関税と不当廉売相殺関税を導入した。
一方オーストラリアは、これを不服として8月に正式な見直しを中国側に要請した。
ある豪政府関係者はロイターに対して「先週要請が通らなかったと伝えられた。かなり失望しているが、驚きではない」と述べた。
中国商務省と豪外務貿易省はコメントの要請に応じていない。豪データによると、豪州産大麦輸出の約70%は中国向け。
中国は、生態学的に極めて重要な国内河川の水質などを浄化する豪政府の計画が豪大麦生産者への補助金に相当すると主張。一方、豪政府はこれを否定している。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201102T071849+0000