[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米国時間の原油先物は約3%上昇した。新型コロナウイルスの感染再拡大を巡る懸念からここ数日間は下落していたが、切り返した。
欧州諸国の一部でロックダウン(都市封鎖)措置が再導入されたことで燃料需要が減少するとの懸念が原油市場の重しとなっている。米国でも1日当たりの新規感染者数が過去最多を記録し、需要回復に歯止めがかかるとの見方が多い。
清算値は、北海ブレント先物 (LCOc1)が1.03ドル(2.7%)高の1バレル=38.97ドル。米WTI原油先物 (CLc1)は1.02ドル(2.9%)高の36.81ドル。
取引時間中には両先物とも2ドル超下落する場面があったが、米国やアジアの堅調な経済指標を受け上昇に転じた。
米供給管理協会(ISM)が2日に発表した10月の製造業景気指数は59.3と、前月の55.4から上昇し、2018年11月以来の高水準を付けた。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が長引く中、自動車などのモノの需要は増え、新規受注指数は約17年ぶりの高水準だった。